写研の決断

2011-07-07 Thu 20:21

遂に写研がフォントのオープン化に踏み切りました。

本日から開催の「第 15 回国際電子出版 EXPO」にて発表されました (2011-07-07)。
これまで固陋な態度を守り続け,断乎としてフォントの開放を拒んできた写研でしたが,ようやく重い腰を上げてくれました。

正直,このままだったら写研が消えてしまうのもありえない話ではないと思い始めていました。
自分は教科書に使われていた写研の文字に惹かれ,思い入れを持つようになった一人です。
特に写研で組んだ数式は格別に美しく,他の教科で写研離れが進んでいく中でも,数学の教科書・参考書ではずっと写研が大勢を占めていました。
だからこの分野ではこれからも生き残ってくれるだろうと信じていました。
しかし,平成 24 年度からの新課程の教科書を見て,愕然としました。
数研出版でも,啓林館でも,高校数学の教科書はみんなモリサワやヒラギノに置き換わっていました。
いくら品質が優れていても,社会の需要に合わないものは見放されていく,そのスピードが思ったよりも速いことに気づきました。
実際,もう危ないところまで来ていたような気がします。

今回の写研の決断は,多くの人が歓迎するものと思うし,自分もこれを待ち望んでいました。
七夕の日に舞い込んできた朗報ですが,まだ具体的な話が不明なので,とりあえずこれがぬか喜びにならないことを祈ります。
今後,写研のフォントが世間にどう開放され使われていくか,注意して見ていく必要はあると思います。
あと余分な話かもしれませんが,現在の閉鎖的な態勢を見直す気があるなら,早く Web サイトを立ち上げてほしいです。

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> 2012-02-05 にコメントをくださった方へ
これまで出版された数研出版の数学の教科書の中では,本蘭明朝が使われているものが多数でした。
他には,リュウミンが使われているものを見たこともあります。
中にはヒラギノが使われているものもあるかもしれません。

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